清水 義久さん講演録
清水 義久さん 気のおはなし (2015年10月15日 東京ウィメンズプラザ)
気功で一生困らない心と体をつくる(前半)
東洋「あるがままに」と西洋「神人合一」の融合
僕はいつも東洋と西洋をつないでいきたいと考えています。
東洋の境地は、大自然の世界に融合し、すべての執着を手放し、あるがままに生きていく道です。
もうひとつは、今ある不可能を可能に変え、より大きなものと一体化していく道、人間が天を目指し、高みを目指して神なるものと融合する神人合一の方法論、これは西洋の魔法使いの道です 。
東洋の禅のような感覚が馴染みやすい人と西洋マジックの方法論が気に入ってしまう人に分かれると思います。禅の境地の人からいうと、自らが神となることを考えること自体が不遜なことであり、傲慢なのではないかと思われがちです。かたや、西洋魔法使いの人たちからいうと、自分がガンになったり、家族が苦しんだりしても、あるがままにいなさいというのは死ぬしかありません。とかく世の中住みにくい、となってしまいます。
そして、どちらも取るという方法はありえないのですが、僕はどちらもとりたい。
ゆとりがあるときは大きな「我」に包み込んでいく禅でいいと思います。しかし、今不幸で、辛い状態で、あるがままでは納得いきません。もともと人はアンナチュラルで、電気も衣食住も必要です。病気であり貧乏な生活の状態で、あるがままにそれを耐えていくというのはどうでしょう。
ですから、ゆとりが出たら「あるがまま」、貧乏で病気の時は神人合一をめざす、という反対の方法を主張します。そして、東洋の文化の良いところと西洋の文化の良いところを両方利用できるのではないかと個人的に考えています。共通する文化が気、見えないエネルギーです。
さて、「これからきっとうまくいく」という文章を聞いた時、皆さんはどう反応するでしょうか。
①ええ、うまくいきます。だって私はできるから、才能があるから、実力があるから、運命もいいから……。
②いいえ、うまくいきません。だって私はできないから、実力がないから、自分はだめだから……。
この方たちは「我」について、カテゴリーとして私の問題と思ってこの文章を聞いたのです。めざしているのは神人合一、あなただったらできますかと聞いたわけです。
ところが、同じイエスでもノーでも、反応が違うとり方があります。
③ええ、うまくいきます。だって、この世界はいいところです。周りの人はやさしくて助けてくれます。この世界は美と調和に満ち溢れて、世界は味方ですから……。この延長が、この世界には神仏がいて、私たちを助けてくれるということです。
④いいえ、うまくいきません。だって、渡る世間は鬼ばかり。できごとも環境も絶望的で、いいことなんてひとつもないし、世界も厳しい状況にあるのだから……。
これは悪いのは自分ではなく、周りがわるい、世界が問題なのだと思って聞いたのです。
この方たちがめざしているのは「あるがままに」。あなたはそうできますかと聞いたわけです。
このように、たったひとつの文章を聞いたときに反応は4種類あります。この4種類の捉え方であなたの意識がどこにあるかが分かります。まずイエスかノーか。次に我と世界をどう受け止めているか。
ここでは、エネルギーを借りて助けてもらいます。自分の運命や実力や過去の出来事がひどくても関係ありません。変えるべきは外の状況です。そして、自分の実力をつけるのです。
ではどうやるか。簡単なアイデアがあります。
自分のことで困っている人は気のエネルギーをだして、自分に入れます。そうすると出ている気のエネルギーのフィールドがプラスに満たされて、整ったときにあなた自身がしっかりとした存在に変わっていきます。病気の方は体の中にエネルギーを入れることをコンセプトにすると良いでしょう。
もうひとつは自分のまわりにエネルギーをいれる方法です。自分を取り巻いている人間関係、仕事関係、身近な出来事にエネルギーをいれて、うまくいくように変えていきます。
両方やれば一生困りません。今日はこれを学びましょう。
エネルギーボールの作り方
(手からエネルギーが出るように気功の修練をしますが、これについては伝授しますので、皆さんはすぐ手からエネルギーがでるようになります。)
合掌する。「手からエネルギーがでる」を三回言います。手のひらを意識します。手を少し広げ、空気を集め、手の中の空気感を意識して、それを丸くしてエネルギーボールを作ります。グレープフルーツ大のシャボン玉のようなイメージ。今回は元気になるエネルギーを入れるので、イメージで真っ赤な色のボールに変えます。信号機のような色です。
血液に情報を伝達させる
全身の細胞は約60兆あるといわれています。その中で、赤血球だけで約20~22兆あると言われています。これは大変なことで、全身の細胞の3分の1が赤血球でできているということで、もし赤血球にエネルギーを入れることが出来たら、体の3分の1を味方につけたことになります。
頚動脈とか心臓の近くの動脈の通る場所にエネルギーボールをおきます。
血管の中の赤血球にエネルギーが流れ込み、体中に散らばっていきます。元のところに戻ってくるのまでに約1分しかかかりません。1分間のエネルギーチャージです。気のエネルギーを出した赤血球は1秒間にいくつ作られるでしょうか。なんと1秒で200万個です。まだ人工血液が作れないこの時代、1カウントする間に体の中で200万個もの赤血球が新しく作り続けられていることに感動してください。生まれたときから1秒も休むことなく数十年も毎日毎日1秒間に200万のあらたな赤血球が作られる現実を知っただけでもすごいことです。
というわけで60カウントする間、手からエネルギーを出し、その間に作り続けられる赤血球にこれを言ってあげるのです。
「これからきっとうまくいく」
あなたの命令を聞いた赤血球が全身の細胞に酸素を運びながら「ワーイ」と溶けていき、細胞のすみずみまで到達しながら、「これからきっとうまくいく」と言うわけだから、全身の細胞の3分の1が赤血球で、その3分の1に1分間命令を出すだけで、2分もやったら圧倒的勝利に近い。
あらゆる難病を赤血球で癒す。心臓が動いているかぎり、私たちはこの手を使えます。被験者を通して実験していますが、シミはとれ、シワは無くなり、若返るという、いいことずくめです。このノウハウとアイデア一個で非常に重宝します。
「これからきっとうまくいく。赤血球、この思い全身にとどけ」
と赤血球にいって、真っ赤な色をイメージしたエネルギーボールを心臓、手首など、どこでもいいので血液の流れを感じるところに手を添えながら、60秒カウントします。
終わったら、「よい人間になります。ありがとうございました。」としめます。
(これはあくまで気功の世界ですので、公的には治るとはいえませんので、ご注意ください。)
ガンマーカーという血液検査で、ガンの種類によって特定の物質が溶け込んでいるのが分かります。これによって、すべてのガンに共通していることがいくつかあります。
末期ガンでモルヒネさえも効かない強烈な痛みが発生する時は、トロンボクサンB2という物質が必ず発生しています。これが痛みの正体です。このガンの痛みに気のエネルギーが効果的です。ただし数時間しか持ちません。数時間経つと、次のトロンボクサンB2が患部に発生するからです。一回の手かざしで癒されても次から次へと発生するので、また痛みが出てきます。
だから赤血球に教えてあげるのです。
「トロンボクサンB2消滅、トロンボクサンB2があるとき、赤血球よ、お前がそこへ行け。これがなくなると痛みが消える。これからきっとうまくいく」
運動神経というのは、神経の中に電流が流れているのですが、ビニールのような膜が外側に巻かれてあり、電流が流れて腕が曲がれと命令を出したときに、隣の神経に通じないようになっていて、一本一本独立しているので細かなコントロールが可能です。しかし自律神経はその電線がむき出しで被膜されていません。一カ所に電流が流れると周りに漏電してしまい、全身に影響が伝わってしまうことがあります。自律神経失調症では、腹痛とか頭痛とか多方面にわたってさまざまな病状がでてくるのですが、これは自律神経がむき出しの状態なので、異常興奮した時に隣の神経に伝搬されてしまうからです。副交感神経が神経の興奮を伝えていく時に使う神経伝達物質がアセチルコリンという物質です。アセチルコリンは副交感神経から出され、全身に分布しています。神経の周りや脳細胞、脊髄とかには大量に見つかるのですが、この物質は全身にリラックスを伝える根本物質ですべての細胞の中から発見されます。ただしガン細胞以外です。
つまりガンは、リラックスできない病いであることがアセチルコリンによって証明されたといって良いでしょう。アセチルコリンという、一般にどこでも見つかる物質がガン細胞とガン細胞の周辺から一個も見つからない。これは体と脳が、「はーい、くつろいで~」と命令を出しているのに、その命令をうけとっていないことをあらわしています。
アセチルコリンの消滅がガンの症状です。アセチルコリンは神経伝達物質ですが、神経からは伝達していないので、血液の赤血球を通してアセチルコリン活性化という情報の伝達をやらせます。
先ほどの赤いエネルギーボールをつくります。それをふたつのボールに分けて、鎖骨の下におきます(手を胸の前で交差させます)。
「自然治癒力スイッチオン。アセチルコリンの活性化」
と言って、1分間エネルギーチャージ。リラックスしたいときもこれが有効です。毎日のエクササイズになります。
血液に情報を伝達させるこのアイデアは私たちにとって実用段階になっています。ナノテクノロジーが進んだときに、薬品やさまざまな分子構造で具体的な部分でマテリアルとしてできると思いますが、時間がかかるので私たちはオカルト的方法で先にやってみましょう。長生きをめざしてください。
気功で一生困らない心と体をつくる(後半)
ガンは挫折の病
ガンは挫折の病いです。
何か問題が起こり、そこで緊張と挫折があり、それが失敗の意識となって体に残ったというのが根本にあります。それがガンになるまで7年ぐらいかかります。
典型的なのはS字結腸のエリアのガンです。このガンになった人は必ずと言っていいほど、借金に苛まれた過去のできごとがあります。借金で困っている間は、その不幸をエネルギーで頑張って耐えていくのですが、湧いてくるネガティブの波動は心と体を苦しめていきます。しかし、実際はたまる一方のダメージが家族や仕事にふりわけられて、再利用されてみんな一緒に苦しんでいく形になります−−家族の病気、仕事がうまくいかない、親戚も不幸など。つまり本人が受けているダメージは分散されて自分の体は何も受けてないかのようです。そのうち借金の問題が解決し、もうがんばらなくて済むようになるのですが、一方で行き場を失ったネガティブの波動は心か体に振り分けられていきます。それがガンとしてあらわれるのがちょうど7年後ぐらいなのです。体に出るとガンになり、心に出るとうつ病となります。だからうつ病とガンは同じタイプの人がなるのです。
うつ病にもガンにもならないタイプの人がいます。それは真面目でなくて、がんばることがいやで、責任はできるだけ回避し、世の中は適当に生きていけばいいと思っている人。彼らは不幸があってもがんばらないから、ネガティブの波動はたまりません。つまり、ガンとうつになる人は結構真面目でいい人が多いのです。
肝臓ガンの根本は絶対赦すことができない怒りです。特にその怒りを誰にも言えず、ニコッと笑って耐えやすいタイプの人。嫌いな人から理不尽なことを言われても、引き受けてしまう責任感のある人。ある時限界に達して、報われなかったときにガンになるのです。
大腸ガンは非常に頑張っている人がなります。適当な生き方ができなかったということです。
すべてのガンは挫折の病です。逆に言うと、失敗の経験がなければガンになりません。失敗というのは対社会的な現象だけでなく、大切な奥さんが亡くなられたとか、お子さんが何か理不尽な不幸に遭われたとか、そういう理由で心が折れてしまうと挫折ということになります。
体にだけは適当感を教えてあげましょう。アセチルコリンを活性化させて、理由なくリラックスさせるのみです。
「これからきっとうまくいく」というのはなんの根拠も理由もありません。ただ、あなたがマスターとして自分の体に命令すればいいのです。それがセルフコントロールです。この人生はいいことなどひとつもないと言ったら、肉体はそう理解してしまいます。だから、自分でどう生きるべきかの肉体のデータを更新するのです。
その道具は手から出るエネルギー。入れるターゲットは赤血球です。
同じ場所(頚動脈とか心臓の近くの動脈の通る所)にエネルギーボールを置いて、赤血球に言ってあげたらいいのです。「全身の疲労回復を赤血球に命ず」
体はあなたの思いにちゃんと応える用意があるのです。うまく体をなだめすかして、一緒に生きていこうとあやつってあげてください。
心と病
厄介なことに、心というのは過去の履歴でできています。心は、「いま、ここ」という現実の存在と少しずれています。データが一度五感を通して入り、そのデータを参照し、心地よいとか、悪いとか、冷たいとか、ビリビリするとか、色々な感覚を判断するからです。肉体は現実で「いまここ」をモニタリングしています。つまり、すべてのデータが肉体に上がってきたあとに、そのことを再構成して作っているのが心の世界です。つまりあなたが感情だと思っているすべては、すでに時間の世界では過去の集合体になっているのです。脳は外の世界に反応しているから現在を知っています。でも、脳を通して、見たり聞こえたり感じたりするのはすでにデータとしては遅く、時間軸の中ではイリュージョンとしての自分の世界になっているのです。
過去の世界が心。だから心の特徴は、「あれはあれでよくない」と、昔のことを引きずって、ずうっとくよくよとモニターしやすい性質を最初から持っているわけです。最初から過去のこだわりが仕事なのです。心にとって一番興味があるのは、今でも未来でもなく、「あれはあれで誰のせい?」なのです。だから、過去として「あれはあれでよかった」がゴールであり、これが過去の浄化になっていきます。でも、これがなかなかてごわい。
「あれはあれでよくない」と思った人は、「だって私は悪くない」、「あの人のせいだもの」ということで、罪と罰を相手に要求してしまいます。しかし、相手を赦してあげないといけないのです。寛容の精神を出して、受け入れるのです。
もうひとつの「あれはあれでよくない」のが「自分のせい」だというのは、自分自身を罪悪感で責めている人です。これもやめましょう。
過去を消すのは簡単です。赦しと罪悪感のリセットができれば問題は終わりです。
赦しの方法
どうしたら赦せるか。
自分が同じものに関してギフトをもらう想像をし続ければいいのです。お金で迷惑をかけられたのだったら、お金をもらうイメージ。愛がもらえなかったのだったら、愛をもらっているイメージをあなたが満足するまでやるのです。
幼少時に親から暴力を受けていた場合、両親を赦せといっても難しい。でも、すでにできごとは過去なのであり、勝手に差し替えてなかったことにしましょう。
どうやるのか。
白血球にエネルギーを入れるのです。白血球はあなたの体の中の受け入れられないもの、カビやばい菌やウイルスであったとしても、白血球に属するマクロファージやリンパ球が全部食べてくれます。また白血球の白い色というのは過去とつながり、過去の受け入れられなかったものを食べてくれるという見えないエネルギーレベルの仕事があるのです。白血球を活性化すると受け入れられないできごとがリセットされるということです。
白血病、悪性リンパ腫のような病気は大きな悲しみが根本にあります。心の中にどうしようもない受け入れられないできごとや悲しみがあると、そのことを早く食べて無くしてあげようと思うかのように体の中で白血球が異常に増えます。これが白血病となるわけです。
体の中の白血球にエネルギーを入れて、赦しの力を増やします。
「手からエネルギーがでる」(3回)。
腕を交差させて、体の両脇に手を入れます。
「白血球に命ず。わたしは不幸を受け入れます。私は不幸を赦します。全身の中に広がっている罪悪感、白血球の力を借りてわたしの中から消えうせなさい」
深呼吸をする(楽に、フー)。
「あれはあれでよかったのだ」、フー(3回)。
本来はここでこうなりたかった過去を想像します。両親から暴力を受けていた過去に対しては、両親からたくさん愛されているイメージを作ります。お金を返してもらえなかった過去には、たくさんのお金が返ってくるイメージを作ります。
過去がこうあって欲しかったというのをここで想像すればいいのです。そしてイメージで体験し、遊ぶのです。本当はそうだったのだと。そしてリラックスする。
「体の中の細胞に命令する。この赦せない気持ちを食べてください」
体の細胞が受け入れ難いものを赦してあげて、働いてくれるように命令するのです。罪悪感も必要ないと白血球に言って、食べてもらうのです。そして、最後にこう言います。
「良い人間になります、ありがとうございました」
赤血球の赤は、これからの幸せ、「これからきっとうまくいく」未来を作ります。
白血球の白はあなたの中から過去の不幸を食べて、「あれはあれでよかった」となかったことにしてくれます。
罪悪感で自分を責めないでください。ガンを作るほど赦せない気持ち、そして受け入れられない気持を、体のチャンネルを通して楽になる方法を選んでください。あなたには自分の人生をコントロールする権利が今までなかったのです。だから、体のスイッチを通して新しい情報として操作し、立て直してください。心臓が動いている限り、人生はやりなおせます。
編集 山崎 佐弓