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大野百合子さんの講演録 2019年8月8日、東京ウィメンズプラザ

最新刊『そうだ魔法使いになろう!』が話題になり、『スピリチュアルかあさん』のモデルでもある大野百合子さんに、現実を思い通りにクリエイトして豊かさを手に入れるためのヒントをご講演いただきました。瞑想や儀式をとりいれた体験型ワークショップとなり、参加された方々の後日談が楽しみです。(東京ウィメンズプラザ、2019年8月8日)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆大野百合子さん: 神戸女学院英文科卒業。日本航空勤務後、同社と筑波大学の共同研究によるレジャーライフセミナーのカウンセラーになる。1993年より心理学、精神世界関連の通訳、翻訳に従事しながら、世界的なアカシックリーダーであるゲリー・ボーネル氏などから、古代の神秘的な叡智について学ぶ。自らも幼少時代から数多くの神秘体験を経験。それらの体験と自身の学びを統合した講演、ワークショップ、統合セラピーを行うとともに、執筆、翻訳、通訳、イラストなど、幅広い分野で活躍中。著書『日本の神様カード』『日本の神託カード』『見えない世界の歩き方』、また、『叡智の道』等ゲリー・ボーネル訳書他多数。漫画『スピリチュアルかあさん』のモデルでもある。

 

 ―― 私は子どもの頃から、「魔法」という言葉が大好きでした。魔法というと、みなさんどんな力をイメージしますか。私は、「無理だと思っていたことも可能にする力」「ほしいものが手に入る力」「他の人の望みがかなうようにサポートできる力」だと思っています。

 魔法使いとは、エネルギーを自由自在に使いこなせる人のことです。古代の叡智は、世界は「意識」と「エネルギー」の二つからできている、と教えています。意識の使い方を覚えれば、エネルギーが動き、現実が変わります。

「私たちは何者か?」……それがわかれば、エネルギーを使いこなすことができます。

 

―― この宇宙はまるで呼吸をしているかのように、1万3000年ごとに、分離の時代と統合の時代を繰り返しています。この切り替わりには1000年の幅があり、今からほぼ500年前、ガリレオやコペルニクスが地動説を唱えた頃から、新たな統合の時代への移行が始まっています。

2011年から2012年にかけては、移行期1000年の真ん中にあたり、人類の集合意識の中で統合に向けての動きが始まる、いわば切り替わりポイントでした。

意識の変容の大きな波は、2018,19,20年の3年間にも訪れます。日本神道におけるトップシャーマン、天皇の代替わりが2019年であることは、エネルギーの転換期として象徴的です。5月の代替わりから11月の大嘗祭に向かって、移行のエネルギーの大波がきている今このときに、魔法のテクニックを学んで、人生を豊かにしていただけたらと思います。

 

―― 統合の時代は、調和、理解、慈愛、思いやりがキーワードになります。本格的な統合の時代は500年後であり、世界情勢を見るといまだ分離のエネルギーが多くあります。それでも、いまこの時期にここにいる人たちは、統合のエネルギーにバイブレーションを合わせながら変容しつつあり、今回の人生で多くの人が目覚め始めることでしょう。

 統合の時代を生きるようになると、考えること、感じること、行動することが、一貫して一致するようになります。本音と建前を使い分けるというのは、分離の状態で、本当の自分を生きていないということです。考えること、感じることを一致させて、意識的に行動に移していくことが、魔法使いになる早道です。

 

―― 古代の叡智によると、人間は、永遠不滅の魂(トライアード)と、地球生まれの進化する肉体(ダイアード)の二つから成り立っています。同じく、古神道では、人間は「魂」「魄」の二つから成り立つと考えられています。このとき、「魂」は魂意識、「魄」は肉体の物質的なエネルギーを指します。

魂=トライアードのトライには、3という意味があります。これは、魂には「意識」「エネルギー」「聖なる衝動」という3つの要素があることを意味します。

「聖なる衝動」というのは、車でたとえると、自宅に帰ろうとしてカーナビがオンになっている状態です。魂は完全無欠で、すでに悟っていて、学ぶ必要がありません。おおもとを知っているので、そこに戻ろうとする衝動が「聖なる衝動」です。

 一方、魄=ダイアード、つまり肉体意識は、単細胞生命体から進化して生き延びてきたエネルギーです。進化するには、生き残り、種の保存が絶対的な目的となります。そのためには、群れとして生きる必要があり、同族から承認されなくてはなりません。

 これら魂と魄という二つのエネルギーのコラボレーションが、人間という存在を成り立たせているのです。

 

―― 魂と魄は、どちらも輪廻転生します。魂は、家系とは関係なく転生しますが、魄は、同じ家系の中で生まれ変わり、直前の転生から影響を受けることがよくあります。

戦後のベビーブーマーの中には、戦死したのちに生まれ変わった人も多くいます。記憶が残っている人の中には、戦争のニュースに動揺する人もいます。

魂と魄は、どちらが優れているということではありません。インドや西洋の考え方では、しばしば肉体はエゴとして軽視されます。しかし、日本古来の考え方では、肉体そのものを神殿としてとらえます。子宮はお宮で、産道は参道、内臓そのものにも神さまが宿るという考えは、この統合の時代にふさわしいものです。

このような集合意識が日本に残っているのは、統合の時代を経験している古代文明のDNAを、私たちが持っているからです。魂と魄が自由にダンスをするようなハーモニーは、これからの世界にとって大切です。

 

―― 永遠不滅の魂(ソウル)と、家系の中で生まれ変わるエネルギーとしての魄(スピリット)、そして物理的な肉体(ボディ)の三つが重なったとき、魔法使いが誕生します。

 私たちの思いが現実化するのを妨げているのは、潜在意識にあるブロックによって、自分が自分を邪魔しているからです。自分の中の内なる邪魔者を理解できたとき、ソウル・スピリット・ボディが三位一体になって、現実のエネルギーを動かせるようになります。

 たとえば、「10億円を手に入れられると思うか」と聞かれたとき、「はい」と答えて、その言霊を宇宙に放ったつもりでいても、自分の内側に「それは無理だ」という葛藤があるなら、宇宙はその葛藤に応じた現実、つまり「10億円が手に入らない現実」を返してくることになります。

 

―― 葛藤は潜在意識の中にあり、5歳までにその95パーセントが成立します。小さい頃は周囲の人に世話されないと生きていかれないため、子どもはしだいに周囲のご機嫌をとるようになります。そして、それがサバイバルと信念のパターンとして定着するのです。

 葛藤を外したいときは、自分の行動の一つ一つについて、それが自分自身を喜ばせたいからか、それとも相手を喜ばせたいからか、セルフチェックを行います。

 魂と魄、考えとフィーリングが一致してくると、すべてがネットワークとして繋がっていることを体感し、相手も自分と同じようにたいせつな存在と感じるようになります。自分だけがいい思いをしたいという考えがないので、「他人を喜ばせなくてはならない」という葛藤が消えても、自己中心的にはなりません。

 

―― 魂のエネルギーと魄のエネルギーの一致は、手術や交通事故のような、クライシスと呼ばれるときに見られることがあります。

たとえば、交通事故のとき、すべてがスローモーションとして感じられたり、それまでの人生が走馬灯のようによぎったりする人がいます。これは、魂のエネルギーと魄のエネルギーが一致している状態です。

時間は情報を整理するための手段であり、魂意識の中にはすべてが畳み込まれていて、時間も空間もありません。そこで、魂と魄が一致したときは、魂のいわば同時存在時間を生きることになります。

人は生まれる前、魂意識を呼びおこすための目覚まし時計として、いくつかの避けられない出来事を設定してきます。スローモーションで出てくる場面は、そういった、生まれる前に自分で設定してきた出来事なのです。

 

―― 魂のエネルギーと魄のエネルギーが一致するときは、思考と感情も一致しています。思考と感情の一致は、日常の場面でも見られることがあります。

いちばんシンプルなのは、承認されたときです。人間の欲求には、生き延びるための生理的欲求、安全欲求、承認欲求など、さまざまな階層があります。このうち承認欲求は、思考と感情を一致させるうえで、とても大切なものです。

「えらかったね」「よくやったね」と認められると、思考と感情が一致するので、統合のエネルギーを使いやすくなります。

 

―― 神道には、「分け御魂」という言葉があります。これは、魂意識は創造主の分け御魂だという教えです。

魂意識は創造主であり、創造主として肉体に指令を下すなら、肉体はその通りに動かざるをえない、という仕組みがあります。何かがほしいと思ったとき、分け御魂として、情熱とともに意志や意図をもち、指令するなら、それは実現するのです。

しかし、「自分は願いをかなえるのに値しない」という葛藤があると、何かがほしいときも、指令ではなく懇願や要求になるので、現実を動かすことができません。

 葛藤を超えるには、魂意識を体験することが大切です。瞑想や呼吸法は、そのための手っ取り早い方法です。

 スポーツ選手が体験する、時間と空間が消える「ゾーンに入る」感覚も、瞑想のような状態です。また、人はだれでも、眠りに落ちるときと醒めるときに、ゾーンの状態を体験します。それは脳波が7,8ヘルツ以下に下がった状態で、催眠療法ではリラックスを誘導することにより、意図的にそのような状態を作り出します。

 

―― 地球環境の今後について、アカシックレコードに楽観的なことは書かれていません。エコロジー的には1952年に引き返せないポイントを超えてしまった、とされています。

どのような破局を迎えるかは、いくつかの平行次元があるのでわからないところもありますが、人口は現在の一割になるだろうと言われています。

地殻変動が活発化しているので、この先も、地震や火山噴火などの天変地異は続きますし、大規模な気候変動もあるでしょう。また、地軸が移動する可能性もあります。 アカシックレコードによると、以前、地軸が移動したときに、シベリアに瞬間的にフリーズされた病原菌があるそうです。その病原菌は、恐竜を絶滅させるほどの影響力がありました。気候変動によりシベリアの永久凍土がとけると、その病原菌も再び活性化し、免疫のない人類に影響を与える、というシナリオもあります。

 ―― 地球環境という意味では、厳しい時代に入りますが、私たちはもともと魂意識を供えているために、直感的にアカシックレコードを読んでいます。さらに、ボディの意識は生き残りのために、90日先の出来事までエネルギーを読むことができます。 葛藤を手放し、自分を受容して、自分も世界も裁くのをやめたとき、ソウル・スピリット・ボディのエネルギーは一つになります。そして、私たちはright time, right place、すなわち、必要な時に必要な場所にいられるようになるでしょう。

 いろいろあって死ぬことになっても、意識はそのまま続きます。私は義父の葬式のとき、朝比奈宗源さんに「お義父さんはドアを開けて隣の部屋に行っただけですよ」と言われて、腑に落ちました。魂は、この世を体験しにきただけなのです。 もともと一元の世界には、別れはありません。二元の世界だからこそ、大事な人と過ごし、別れる体験をすることもできます。今できることは、今ここにいることだけです。

 

 ―― 魂意識においては、すべての時間は同時に存在していて、すべて悟った状態の自分も、今ここにいます。大波が来ているときに、葛藤からのアプローチではなく、「私はもう覚醒している」というスタンスで全体性のエネルギーと繋がることは、手っ取り早い魔法使いの在り方です。  多くの人が、過去にしたことを後悔し、それを未来に投影しています。過去や未来に意識を向けるのではなく、どすんと、「今ここ」にいることです。五感に意識を向けることで、今と繋がることができます。  このとき、「今」というのは、表面的な「今ここ」ではなくて、永遠と繋がっている「今」を意味します。永遠の魂と繋がっていながら、「今ここ」にいることを、感じていくことが大切です。  

出勤のとき、その日の会議や、出かけの夫婦喧嘩について考えながら歩くのではなく、吹いてくる風や、足の感覚に、意識を向けてみます。過去と未来から自由になると、今ここでシンクロが起き始めます。すると、外部要因に翻弄される人生から、自分で作り上げていく人生に変わります。それがターニングポイントになるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

(続いて誘導瞑想で龍神の瞑想や、豊かさと繋がる瞑想では、参加者全員に銭洗い弁天でお祓いをした5円玉と麻紐をプレゼントして頂き、豊かさと繋がる儀式をして頂きました)

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