天外伺朗さんの指導による瞑想断食の会が開催されました。天外さんの講話の時間には活発な質疑応答があり、常識を超えるお話に多くの方が驚かれるとともに、しばしば笑いも起こる楽しい時間となりました。(12月4日~6日 保健農園ホテルフフ山梨)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―― 足に注目して健康を考える試みは、いくつもあります。たとえば、保育者の斎藤公子さんは「足の親指を鍛えるのが育児の原点」という理念のもと実践を重ねました。斎藤さんは終戦直後から親を亡くした子などの保育にあたり、中には障害をもった子もいました。斎藤さんは子どもの発達を支えるにはどうしたらいいか考え、足の親指に着目しました。障害のある子はその内容に関わらず、足の親指が地面につかないという特徴があったのです。

 そこで斎藤さんは、足の親指を地面につける運動を考案しました。一つは「両生類のハイハイ」と呼ばれる動きです。また、子どもがハイハイできるようになると上り坂を高ばいさせ、足の親指を鍛えました。他に、砂利道を裸足で歩かせるといった試みをするうち、子どもたちの障害は軽快していったのです。

 なお、神田橋條治さんという有名な精神科医も、患者の足に働きかけます。神田橋さんの診療にカウンセリングはほとんどなく、漢方薬の処方とボディワークが中心になります。

 神田橋さんは患者の経絡を見ることができるので、脳幹の気の流れが悪くなっている患者には、靴下を脱がせて踵の調整をすることで、精神病を治癒に導いています。

 

―― 斎藤公子さんは足の親指を鍛えて子どもの発達を促し、神田橋さんは踵を調整し脳幹の気の流れを治す。この共通点をぼくは不思議に思い、ホロトロピックネットワーク大阪のメンバー(歯医者、内科医、整体師、薬剤師のグループ)に疑問を投げかけました。彼らが出した結論は、ロルフィングというボディワークの理論と、クレニオセイクラルセラピーという代替療法の理論を組み合わせると、謎は解けるということでした。

 ロルフィングには、アナトミートレインという理論があります。アナトミートレインは「筋・筋膜経線」という意味で、体中に張りめぐらされた筋、筋膜は、その機能的なつながりを通して姿勢や動作の安定をもたらしているという理論です。それはつまり、筋のつながりをうまく刺激すれば、全身に影響を及ぼせるということになります。

 一方、クレニオセイクラルセラピーは、頭蓋仙骨システムに働きかけて、体の自然治癒力を引きだしていく代替療法です。施術では、セラピストが軽いタッチによって脳脊髄液の循環のリズムを整えていきますが、このとき足をもって揺らしながら調整をおこなうことがあります。それはつまり、全身の筋のつながりを活用しているのです。

 佐藤青児さんの「さとう式リンパマッサージ」は、あごから足の親指まで続く筋のつながりを重視している点で、アナトミートレインの理論と共通するものがあります。

 

―― 足に注目する人は、他にもいます。清水義久さんという気功の達人で、東西の秘教を究めた方も、「踵の調整をすれば、認知症にもアルツハイマーにも効果がある」と言っていました。

 リフレクソロジー(反射療法)や足心道も、足裏に働きかけるセラピーです。昔は青竹踏みという健康法がありましたが、これも同じ原理で、足を刺激することによって脳脊髄液のリズムが調整されるのでしょう。足という体の一部に働きかけることで全身の調整ができるのは、人間の体がフラクタル(自己相似的)になっているからだろうと思います。その意味では、体

のどんな一部にも、全身症状が現れるのでしょう。

 たとえば、耳には全身のツボがあるとする理論もあります。また、背骨を調整して病気を治す方法論は数多く、カイロプラクティックも野口整体も、背骨のゆがみを治すことで健康の回復を目指し、実績を上げています。

 代替療法をとり入れることで、治る病気はたくさんあります。それこそ、祈りだけで治る人もいます。脳幹に腫瘍ができて手術できず、歩くことも話すこともできなくなった人が、高僧の祈りによって快癒したケースを、ぼくは身近で知っています。とはいえ、すべての病気が治るかというと、そうではありません。人間は病気ではなく、寿命で死ぬのです。寿命がきたら、病気でなくても人は死にます。治るか治らないかは、神さまが決めるのだと思います。

 

 この後、断食と宿便について質疑応答がありました。宿便は内視鏡では見えませんが、実際に排泄され、宿便が出た後に体調が劇的に回復する人もいます。宿便は、繊維に雑多なものがこびりついたものか、腸の死んだ細胞が剥がれたものかもしれないと天外さんは推測します。 宿便は半断食では出にくく、完全な断食、さらに瞑想を組み合わせると出やすくなります。ただし、断食中にあまり深い瞑想を続けると、代謝が落ちてぐったりしてしまう人が多く、注意が必要です。

 「不食」の可能性についても質問がありました。秋山佳胤さんのように不食という生き方を選ぶ人は、世界中に10万人いるといわれます。空気中からプラーナをとり入れることによって、食べなくても生きられるというのです。断食や不食はトレーニングが必要で、生半可に行うと命の危険がありますが、人間の可能性についてあらためて考えさせるテーマでもありました。 

 

 

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