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秋山佳胤さんの講演録

不食(波動食)の弁護士、医学博士、シンギング・リン協会理事、ライアー奏者として、多方面にわたってご活躍中の秋山佳胤(あきやま・よしたね)さん。最近では、綿棒による神聖幾何学立体図形の制作を通して、形霊の作用についても気づきを深めておられます。講演テーマは、「私たちの波動的特質と音霊・言霊・形霊の相互作用について」。お話の一部をご紹介します。(2018年12月20日、東京ウィメンズプラザ)


 

 

 

 

 

 

 

 

―― 宇宙の創造や運行は、リズムと螺旋を特徴としています。春夏秋冬や朝夜の繰り返しは、まさにリズムです。人体においては心臓の鼓動もリズムですし、月の公転周期28日と響きあう女性の生理サイクルも、リズムの一つです。
 そしてまた、宇宙はマクロもミクロも螺旋を含んでいます。銀河もカタツムリの渦巻きも頭のつむじも、螺旋からできていて、その螺旋はフィボナッチ数列から導かれます。
細胞核の中のDNAも、二重螺旋構造です。見える世界の後ろには、見えないエネルギーの世界があるので、目に見えるDNAの螺旋は二重ですが、エネルギー的には十二重の螺旋があるという説もあります。

―― では、シンギング・リンによる音開きをおこないましょう。シンギング・リンには、「宇宙」「大地(地球)」と名付けられた、大小二つの型があります。それぞれの規格は厳密に守られているので、たとえば「大地」を一つ鳴らすと、地球上にある他の「大地」も、すべて共振共鳴します。
「大地」は2000個制作されていますから、一つの「大地」を奏でると、2000個の「大地」が響きあうことになります。言葉を超えた波動の世界を体感してください。

―― 私はシンギング・リンの他に、ライアーも演奏します。ライアーという楽器は、不眠の子の興奮を鎮めてリラックスさせるために、シュタイナーが考案しました。
ライアーは、432ヘルツの「ラ」の音を基準としています。432ヘルツの、4と3と2を足すと9になります。9は完成の数字で、9は0に戻って輪になるという思想が、「神の数学」です。
 循環し、調和することによって、永続性が生まれます。命の波動は循環し、響きあっていることを、思い出す時代がきたのです。

―― 2012年までは、分離を体験する時代でした。0か1に分け、白黒つけるデジタルの世界です。
人間には自由意思が与えられたために、選択基準が必要になり、「善と悪」という二元性から学ぶことになりました。キリスト教でも、イエスは光の存在であり目指すもの、サタンは闇の存在で避けるべきもの、と分けられています。
しかし、善悪を区別する思考パターンに陥ると、制限の中で「見る」ことになります。そもそも、「見る」という行為は、視野に入ったものを区切り、分析して把握する作用を伴います。裁かずにありのままを見ることは、とても難しいのです。

―― 私たちは二元性から貴重な学びを得ていますが、そもそも分離される前は、まったき調和の中にあり、光も闇も一つでした。
 光を生むと、同じだけ闇が広がります。光を求めるばかりに、心の中の闇が増大することもあります。光は喜ばしいので扱いやすいですが、心の闇、たとえば、怒り、恐怖、嫉妬、悲しみなどは、どう扱えばいいかわからないものとなりました。
科学技術が発展し、ものが豊かになっても、本当の意味では心を救うことはできないことを、私たちは体験しています。

―― とはいえ、分離から学んだこれまでの道のりは、失敗ではありません。失敗に見える体験には、「経験値を増やす」という役目があります。
私たちは、進化を体験することを選びました。一人ひとりが被創造物であると同時に、自由意志を与えられ、思考し、ものを作り出す、創造主としての能力を宿しています。
経験値を増やすことによって、何が喜びを作り、何が悲惨を作るかを、私たちは学んできました。原爆や原発を作ったのは、痛恨の体験でしたが、そこで学んだことを生かして、次世代にどのような地球を残すのかが問われています。

―― 一人ひとりは、それぞれ小さな宇宙であり、一人ひとりの意識は、それぞれ宇宙の中心です。それぞれの宇宙が対等にネットワークでつながって社会が生まれるのであり、社会のために個があるのではありません。
これからは、イエスや仏陀のように、一人のヒーローが世界を救うという時代ではありません。一人ひとりが意識の周波数を上げることによって、ガイア(地球)ぜんたいがアセンション(次元上昇)するという局面を迎えています。

―― ガイアが周波数を挙げるには、ガイアにためこまれた重い想念を解き放つ必要があります。
ホロトロピックネットワークの「祈りの旅」では、先住民族アイヌの方々の想念の封印を解いていきます。虐殺の歴史の中で封じ込められた想念は、とても重くなっています。それらを解き放つことで、ガイアの周波数も上がるのです。
 「地球をより美しくととのえて次世代に引き継ぎたい」と考える人は増えていて、あちこちで祈りや、舞いや、光の柱を立てるとりくみがおこなわれています。

―― 私たちは、地球という母船の乗組員です。肉体は地球の子どもであり、意識体は宇宙からやって来ました。
「ホツマツタヱ」という古事記のもととなった文献には、「たましい」は「たま」と「しい」から成り立つ、と記されています。「たま」は御霊、「しい」は欲望です。「たま」は宇宙の大元からやって来て、「しい」=欲望をもつことで、肉体を得るのです。
 私たちは、「体をもって何かをなしたい」という欲をもって生まれました。欲にとらわれるのではなく、欲を「たま」の道具として使いこなせるようになることを、「マインドマスタリー」と呼びます。イエス、仏陀、サンジェルマン伯爵などは、そのようなマスターです。

―― すべてはリズムですから、昼があれば夜があり、夜には闇が訪れます。私たちは、闇に正面から向き合い、それを自分の道具として使うというフェーズに入っています。それは、自分の中のマスター性に気づき、その能力を発揮するということです。
 このときのポイントは、次々に生まれる感情を、裁かずに淡々と見つめることです。どんな感情も、たんにネガティブとして否定されるものではありません。
たとえば、怒りは、ものごとを成し遂げる原動力にもなります。穏やかな心を保ちながら、怒りを一瞬の起爆装置にして、次の次元にジャンプすることもできるのです。

―― 私たちは全員、次元上昇の時期を迎えています。生き方の質が変わる時期にきているのです。不食のジャスムヒーンさんは、「日本人はバイブレーションが上がっていて、もう水分だけで生きていかれる状態になっているが、感情が追いついていない」と言っています。
 これは、食べるのが悪いとか、不食がいいとかいうことではありません。食べることを幸せと思っていたら、その幸せのバイブレーションは地球や宇宙を平和にします。食べるのを我慢していたら、それは苦しみのバイブレーションになります。
要は、どのようなバイブレーションを放つことを選ぶか、ということです。

―― 私は、若い頃は男性脳が強く、極真空手を好んだりしていましたが、2005年にホメオパシーをきっかけに女性性が開き始め、ジャスムヒーンさんに出会って、2006年くらいから少食から不食へ進みました。女性性が増して中性的になると、バランスが取れて、ずっと楽に生きられるようになりました。
 そして、今年(2018年)6月、自分の魂のルーツに戻る旅が始まりました。きっかけは、「いまだかつて話したことのない、闇の世界を語ってください」という講演依頼でした。気が進まなかったのですが、エゴで拒否してはいけないと感じました。
その頃、私は綿棒による神聖幾何学立体図形の制作を始めていました。神聖幾何学立体図形には、「フラワーオブライフ」「シードオブライフ」などがあります。綿棒ワークは、瞑想のようなもので、覚悟を決めざるを得ませんでした。

―― それから半年ほどの間、私は闇と向き合うことになりました。1か月もすると、これまで抑えていたものが外れて、闇の底ですべての悪事を見たり、指示したり、おこなったりした記憶が蘇りました。
自分本来の姿を知ったとき、私はこの偏ったエネルギーをどうしようか、と途方に暮れました。間違った方向に力を使ったら、自分や地球を破壊してしまいます。
そんなとき、神聖幾何学立体図形の制作にとりくむと、形霊の生命波動と自分の生命波動が共振共鳴して、こんこんとエネルギーが湧いてくるのを感じました。

―― 自分の闇にフォーカスして、魂の歩みを遡っていくと、闇の底がスタートだったと思い出しました。私が見た極闇の状況は、とても静かでした。そこには、「自分はまったく無価値である」という、完全な自己否定の意識しかありませんでした。
そして生まれるのは、100パーセントの罪悪感と、「価値のない自分を消してほしい」という願いです。「痕跡も残さず、はじめから存在しなかったことにしたい」という願いに苛まれるのに、それもできない。「やはり自分は無力だ」「だから無価値だ」という堂々巡りで、闇の底をぐるぐる回っているのです。

―― 5万年とも10万年とも区切りのない時間をぐるぐる回っていると、朦朧としてきて、それが微妙な揺らぎとなり、螺旋になって、やがて光の世界に上がっていきます。
上がっていくプロセスのある時点で、肉体をもつのですが、その人生では自殺することになります。
自殺はしないほうが望ましいですが、自殺を非難するのは違うと思います。自殺には、何十億年という生物の進化より前の、魂の原初、肉体をもつはるかかなたに遡る、一つの選択という面もあるのです。

―― 私は闇の魔王として、闇の世界を一通り体験し、ようやく光の世界に顔をだしたところです。蓮の花は、泥の世界に長くいて、花を咲かせるときにやっと水面に顔を出します。自分の活動が「ロータス」となっていたことの真の理由が最近わかりました。
 闇から光へ上がっていくプロセスにフォーカスすると、自分が今このように存在していること自体を奇跡と感じますし、これが神のゆるしなのだと思います。
 悪魔の世界は、律儀なところがあります。「こんな自分でも生かしてもらえたなら、恩返ししたい」と思うのです。
私は闇の世界にいたとき、地球を破壊するようなことを散々してきたので、今回は、地球を修復し、きれいにすることに力を使うと、決意しました。それが「いいことだから」というより、ただそのように納得したのです。

―― 闇から光に抜けるとき、「こちらが光ですよ」と方向を教えてくれたのが、光を描く画家Chieさんの作品 ChieArtです。
 闇と向き合って気づいたことを、私はChieさんとの共著『あなたは光担当?闇担当?選べば未来は一瞬で変わる』(ヒカルランド)に書きました。この本は、表紙と裏表紙ともにChieArtが掲載され、上半分と下半分で光と闇を表していて、全体で光と闇のクロスになっています。本文にもChieArtがカラーで掲載されているので、ぜひご覧ください。

―― 私が闇担当としたら、Chieさんは光担当です。Chieさんは今生でも愛と感謝から離れたことがなく、光の領域しか知りません。
 Chieさんは、信頼していた人に大金を持ち逃げされたときも、「これほどの額だから気づけた。お金の管理は自分がしなければいけないと気づいた」と、相手を恨みませんでした。個展のプレートも発注できなくなりましたが、「手作りしてみたら、外注するよりずっとよかった」と喜んでいました。
そんなChieさんですが、去年、闇の領域が気になって潜ってみたら、「あたたかかった」そうです。

―― Chieさんは、子どもの頃から、瞬間移動や時空間のジャンプができました。乗っている電車がいつのまにか変わってしまう体験もあるそうです。
先日、Chieさんをドライブに誘ったとき、奇妙な体験をしました。Chieさんを乗せた瞬間にグーグルマップがぐるぐる回り出し、知っているはずの道も、なぜか同じところに戻ってしまうのです。
焦りましたが、「どうなってもいいや」と手放した瞬間にグーグルが正常になり、やっと高速道入り口にたどり着きました。ところが、行先を確認したはずなのに、なぜか反対方向を走っていたのです。まるでChieさんの空間移動に巻き込まれたようでした。

―― 魂には上下の別はなく、どの魂も対等な価値があります。
闇の底と光の頂のあいだはグラデーションになっていて、どの領域を体験するかは、自分の魂が選択します。そして体験したことは、自分の体験になると同時に、自分といういわば端末を通して、集合的な潜在意識のアカシックレコードに蓄積されます。
 アカシックレコードを豊かにするには、闇から光までくまなく情報が必要です。そこで、それぞれが「私はここを担当します」と、それぞれ興味ある領域を選ぶのです。

―― 私はChieさんに、「あえて極闇を選ぶなんて、勇敢な魂ですね」と言われました。私は極端なことに惹かれる、物好きなのでしょう。
私は幼稚園の頃から「自分には価値がない」と思いこんでいて、何度も死にたいと思いました。学生時代も、家出したり、悩んだりしてきました。それは、魂のルーツのなごりだったのです。
自分が闇の世界にいたときのことを思い出すと、どんな人もすばらしく見えますし、人を裁こうという気になりません。

―― 未来や過去という概念は、時間軸を前提にしています。「今」を原点にプラスマイナスがあり、時間軸を進めたものが未来で、戻したものが過去、というイメージです。
しかし、時間軸は、私たちの意識が作り出した幻影です。実在するのは、「今この瞬間」だけで、過去は記憶に過ぎず、未来は期待や不安が生み出す幻に過ぎません。
「今どのように意識をもち、どのように言葉を発し、どのように肉体を使って行動するか」だけが、実在するのです。

―― 今この瞬間に100パーセント集中することを、「なかいま」と呼びます。過去を悔んだり未来を不安がったりしてエネルギーを費やすと、今この瞬間が疎かになります。
過去も未来も関係なく、今をしっかり楽しく生きることです。すると、「今」はやがて「過去」というすてきな思い出になりますし、「今」という姿で目の前にある「未来」を、大切にすることになります。

―― 私たちが選ぶ現実を、Chieさんは、目の前に積まれたトランプの山のようなもの、と言っていました。カードはそれぞれ次元が違い、喜びや悲しみの周波数もそれぞれ違います。私たちは、カードの山から一枚引いて、それぞれの世界を体験しています。
 カードは意識的に選び直すことができますし、もし違うカードに決めるなら、チャンネルは一瞬にして変わるのです。

―― 私たちは、「みんなで<地球楽園チャンネル>に周波数を合わせよう」というイベントの最中にいます。
そのために、私たちは<戦争チャンネル>や<憎しみチャンネル>など、他のさまざまなチャンネルを見てきました。そして、今こそ<地球楽園チャンネル>を選ぼうという約束をして、この世に生まれてきたのです。
 <地球楽園チャンネル>を見るのは、自分ひとりでもいいのですが、せっかく地球に遊びに来ているのですから、みんなでチャンネルを合わせると、もっと楽しくなるでしょう。そのための協力を、宇宙は決して惜しみません。



 

 

 

 

 

 

 

★ 秋山佳胤(あきやま・よしたね)さん
1969年東京生まれ。1992年東京工業大学理学部卒業。1998年弁護士登録(東京弁護士会)、2008年ロータス法律特許事務所設立。2012年医学博士号(代替医療)取得。日本ホメオパシー医学協会、英国ホメオパシー医学協会認定ホメオパス。熱帯雨林保護を目的とするNGOグリーンハート理事。2012-13年、平和使節団としてパレスチナ、イスラエル訪問。コーヒー豆の焙煎歴は約30年、「ロータスコーヒー」として提供。(社)シンギング・リン協会理事。ライアー・インディアンフルート・石笛奏者。

 

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