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ブレンダ・ アイリーンさんのEFTワークショップ

ブレンダ・ アイリーンさんのEFTワークショップが開かれました。 

 

EFT(Emotional Freedom Technique=感情解放テクニック)は、ロジャー・キャラハン博士が開発したTFT療法を簡略化し、 だれにでも親しめるようにした療法で、「感情を解放することで心身の問題が穏やかになる、 感情のためのツボ療法」

(公式サイトhttp://www.eft-japan.com )です。ワークショップは、理論と実践の両面からEFTを学ぶ、興味深いひとときとなりました。 ご講演の一部をご紹介します。(2017年6月22日、東京ウィメンズプラザ)

 

★ブレンダ・アイリーンさん プロフィール

EFT‐Japan代表。1962年長崎県生まれ。 1997年に臨床催眠療法士修士課程、1999年にEFT Courseを修了。2004年よりEFT‐Japanを開設。「 人は自分の思い通りに人生を創造している」「問題・ 悩みを解決する力はすべての人にすでに備わっている」「自分を大切にするとすべてが上手くいく」とのメッセージをセミナー、講演、 インターネット等で配信し、多くの人に支持されている。『心にタッピング EFTエネルギー療法—思いやりの言葉 やさしい指から愛を感じる』など、著書多数。

 

 

 

 

 

 

 

 

—— このワークショップでは、暮らしや職場やコミュニティで、 みなさんが自分自身をどれだけ大切にしているか、 気づいていただきたいと思います。「自分」という存在には、身体、思考など、 さまざまな形があります。

 みなさんは日頃どんなことを考えているでしょうか。 ネガティブなことを考えてしまうか、 それともポジティブにハッピーでいることを大切にしているでしょうか。自分はいつもどんな感情エネルギーを作り、送りだしているか、 振り返ってみましょう。

 みなさんは、自分と他人のどちらを大切にしているでしょうか。 私は日米ハーフで、両国の子育てを見てきました。アメリカでは、 子どもが小さいときは厳しくしつけますが、成長につれて「 自分という存在を大切にしなさい。どんな大人になりたいか自分で考えなさい」と、 子どもの行動の自由が広がっていきます。

 それに対して日本では、小さいころは気ままにさせておき、 しだいに「もう○歳だからこうしなさい」と制限をつける傾向があります。 子どもは幼稚園や学校で団体行動を教えられるうち、「 みんなと違う行動をしてはいけない」と思うようになります。

 お互いを尊重することは大切ですが、自分という存在を見失うと、 自分はどんな人生を送りたいか、わからなくなってしまいます。「 おもてなし」という言葉は有名ですが、「しなければならないから、しているのか」、 それとも「それをすることで喜びを感じているのか」という点に、 大きな違いがあります。

 「まず自分を大切にする」ことは、 日本社会ではわがままや身勝手と思われがちですが、じつは自分を大切にすることで、 すべての面がバランスよく運ばれ、他人とも心地よい関係をもてるようになります。

 私たちにとって「自分」とは、 一生ずっと付き合っていく存在です。つねに自分と過ごしてくれるのは、自分です。愛と思いやりを、 まず自分に尽くす。それによって、家族、職場、コミュニティの大切な人たちを、 よりいっそう大切にできるのです。

—— みなさんは、自分にどれだけ感謝しているでしょうか。 いやな経験があっても、それを乗り越えて今日があることに感謝し、 自分を認めているでしょうか。過去に対してのこだわりを、ちゃんと捨てられているでしょうか。 それとも、「あんなことを言われた」「こんなことをされて辛かった」 ということに執着しているでしょうか。

「いま」どんなエネルギーを感じ、「いま」 の自分にどんなエネルギーを注いでいるかによって、未来に創られるものは大きく変わってきます。

 私がご紹介するツール EFTのEは、Emotional=感情 のEです。人間にはたくさんの感情があり、すべての感情には大きな役割があります。 感情は、自分がいま意識を向けているものが、 自分にとっていいのか悪いのかを教えてくれるのです。プラスの感情は、 いま体験したり考えたりしていることが自分にとって「いいこと」であり、ネガティブな感情は、それが自分にとって「 いやなこと」だと、教えています。

 Aを選ぶとわくわくして、Bを選ぶのはしっくりしないなら、 自分にとって「いい」選択は、Aです。 周りの人はBがいいと考えていたとしても、わくわくを感じないなら、自分にとってBはいい選択ではないかもしれません。

—— ネガティブな感情も気づきのツールとして大切であり、 状況を変えていくきっかけとして活用できます。しかし、 いつまでもネガティブな感情にこだわり、ひたりすぎていると、体にも不調が現れます。 最初は肩こりなどの軽い症状でも、無視しているとどんどん悪い方向に進んでしまいます。

 たとえば、風邪をひくと、 咳や鼻水や下痢などの症状に問題があると考えて薬に頼りがちですが、症状は悪者ではなく、 悪いものを排出しようとする体の働きです。そこでEFTで風邪に対処するときは、症状ではなく、 風邪をひいた理由そのものに意識を向けます。菌にさらされても、 免疫が高ければ風邪をひかなかったかもしれない。では、なぜ免疫が低かったのか、 ということに意識を向けるのです。

 職場が忙しすぎたとか、家庭にトラブルがあったとか、ここ1, 2週間にどんなストレスや思いがあったか気づいて、 過去の出来事へのこだわりをEFTによって取っていくと、風邪の症状が消えることがあります。

 何に意識を向け続けるか、どんな感情を持ち続けるかによって、 体は影響を受けています。好きなことをする時間をとり、「 自分でいることが嬉しい」と思える場面を増やして、笑いが絶えない暮らしをしていると、 免疫が高まり病気も寄ってきません。

 ポジティブな気持ちでいると、 ポジティブな場面が引き寄せられます。楽しいと感じることは、スイーツを食べているときとか、 ペットとのふれあいとか、人によってさまざまです。自分にとってどんなときが嬉しいのか、 自分自身とすごす時間をとることに、意識を向けてほしいと思います。

—— 私たちが受けとめる情報は、まず心がキャッチして、 そのシグナルが脳に伝わって思考となり、判断が下されます。 脳はスーパーコンピューターのように過去のデータを解析して、 現在の状況とマッチングするメッセージを引き出すため、過去のデータによっては、 心がキャッチした情報と異なる判断を下すことがあります。

 思考のメッセージに意識を向けて、「さっき感じたのは違うかも? 」と迷うと、自分の本心がわからなくなってしまいます。自分に優しく、 思いやりをもって、本心に耳を傾けることが大切です。

 本心は、「他人に喜ばれるから」ではなく、「 自分にとって何がいいか」よく知っています。他人がさせたがっていることを、 自分のしたいことだと思いこんではいないでしょうか。義務感や罪悪感からではなく、 自分が楽しめることを見つけてください。

 調査によると、「(1)自分 (2)自分の信念 (3)家族、大切な人たち(4)職場、仕事、コミュニティ、役割」 という優先順位を守っていると、すべての面において人生がバランスよく進むといわれています。

 この順序を変えてしまうと、問題が生じます。 子育て中のお母さんに「いちばん大切な人は?」と聞くと「子ども」 という答えが返ってきますが、お母さんが自分を大切にできず、穏やかな自分でいられないなら、 最初に犠牲になるのは子どもです。お母さんが日ごろ自分を大切にしていれば、余裕をもって子どもと向合うことができます。自分を大切にしてこそ、家族を大切にできるのです。

「自分を大切に」と教わった子どもは、 余裕をもって他人と向きあえるようになります。そして、「自分にとって自分が大切な存在なら、 他の人にとっても自分が大切なのだ」と気づいて、 お互いの関わりを大切にするようになります。

—— 何に意識を向け、どんな感情で過ごしているかによって、 目の前に現れてくるものが創られていきます。大変な状況は、 意図的でなかったとしても、無意識のうちに自分自身が引き寄せたものです。 ネガティブな状況を創りたくなかったら、自分自身が変わるしかありません。大嫌いな人を「 じつは好きなのだ」と思いこむのは無理ですが、違うことに意識を向けて、 自分が楽しいと思える時間を増やすことはできます。

 人は、いろいろな面をもっています。「嫌だ」 と思い続けていると、相手の嫌な面ばかり引き寄せてしまいますが、 他のもっとポジティブなことに意識を向けていると、嫌なところに意識が向かなくなり、 その人の別の部分も見えてきます。

 嫌なことが起きたとき、他人や状況のせいにしているうちは、 自分に責任をもっていません。人は、自由自在に、 自分も環境も創りかえられるのです。

—— 孫が3歳のとき、私はこんな体験をしました。手術前の検査で、 点滴の針を刺すことになったのです。 小さな子は動かないようにベルトで体を縛りつけるのですが、血管が細いためなかなか針が入らず、 20分たっても孫は泣き続けていました。

 処置室から、お医者さんが別の先生に電話をかけて「 お手並み拝見」と言っている声が聞こえ、私は子どもの気持ちがわからないのかと、 とても腹が立ちました。待っている間、私は自分にEFTを続け、 処置が終わるとすぐ孫を抱きあげて、「怖い、怖い、とんでけ! 心配、心配、とんでけ!」と、タッピングしました。

 その後ずっと、お医者さんに対する怒りは続いていましたが、 数か月後の診察日の前夜、私は自分にEFTをおこない、 ネガティブな感情を消していきました。そして、心配している娘と、病院を怖がっている孫のために、 EFTの代理タッピングをおこない、心地よい眠りにつきました。

 翌日、孫を迎えに行くと、孫は清々しい表情で「今日のお空、 きれいだね」と言いました。孫は「病院に行くよ」と告げても動じず、 ドライブの間すやすや眠り、病院に着くと自分から歩いて玄関に入って、 受付まで済ませたのです。様子を見ていた看護師さんは、「泣いていないところを初めて見た」 と驚いていました。それまでは、以前の嫌な体験の影響で「病院は怖いところ」というイメージがあり、孫は定期健診でもいつも泣いていたのです。

 私自身がネガティブなエネルギーを崩すことで、 孫にも影響があったのです。しかも、変化はそれだけではありませんでした。 今回は採血しないですみ、手術では麻酔をかけてから点滴を入れることになりました。さらに、 看護師さんには「気になることはありませんか」と尋ねられ、 安心して入院できるように計らっていただきました。

 私が自分の怒りを消して、孫に対して「かわいそう」 という思いをとり除いたら、状況が変わりました。私は「孫が怖い思いをせずに、 穏やかに過ごせる入院生活」を望み、それを実現できたのです。私たちは想像した通りの人生を創造します。大切な人が大変な時に「かわいそう」と思いがちですが、ネガティブな状況をイメージするよりは全てが上手くいっているイメージをしてあげることが愛のエネルギーを送っていることになります。

—— 私たちは一人ひとり力をもって生まれ、 他の人にいろいろな影響を与えています。怒りを感じているときは、 自分が自分を大切にしていない状況にあるので、まずそれを整理して、自分をホッとさせることです。 自分を大切にすると、新しいものを創りだすことができますし、 それが私たちのもっている力なのです。

 自分を責めるのは、ネガティブなエネルギーです。「 できなかった」「私が悪かった」と責めるのをやめて、「これがダメなら、 こうしてみようかな」と、切り替えていきましょう。

 EFT講座では、「壁の言葉」というたとえで説明するのですが、 私たちは子どもの頃から、心の中の自分の部屋に、 気づいたことや感じたことを書きこんでいます。「私には無理だ」「自信がない」と書いてしまうと、 同じような状況になったとき、思考はコンピュータのようにそれらの言葉を探しだして、 「自分はダメだ」と思わせます。

 けれど、その言葉はいつでも消せますし、 EFTはそれを消すためのツールなのです。EFTでは、問題の奥に隠れている感情を見つけ出し、 そこにくっついている思考の流れに意識を向けて、 感情と思考を一緒にとり除いていきます。

—— では、EFTを試してみましょう。

 

(1)最近「いやだな」と思ったことや、 小さな体の不調を選んで、具体的に書きだしてください。あなたは、それがなぜいやなのでしょうか。 なぜそれを取ったほうがいいと思うのですか。

(2)このとき感じる感情を、1、 2つピックアップしてください。怒り、悲しみ、失望、無力感など。身体的な症状についてだとしたら、 その症状があることでどんな感情が生まれていますか。

(3)感情のうち一つを選び、いま、 それをどれくらい感じているか、数値で表します。あまり感じていないなら「1」、 我慢できないほど強く感じているなら「10」の間で、数値化しましょう。

(4)あなたは、その感情がどう変わることを望むでしょうか。「 安心感を持ちたい」「穏やかな気持ちになりたい」など、 どういう変化が理想でしょうか。これは、「いままではこうだったけど、これからはこれを望みます」 と自分に宣言する大切なポイントで、EFTでは「セットアップフレーズ」 と呼んでいます。

(5)次に、セットアップを行います。 セットアップには二つのツボがあります。どちらのツボを使用してもかまいません。

 一つ目は、空手でブロックを割るポイントです。 左右どちらの手でもいいので、セットアップフレーズを口に出しながら、とんとん叩く= タッピングします。

 二つ目は、胸の真ん中から5〜7センチ下がり、さらに5〜 7センチ左右にずれたところで、押すと痛いポイントがあります。 セットアップフレーズを口に出しながら、タッピングではなく揉んでください。

 ここでは、「自分に気づく」というテーマで、 EFTを行います。私がフレーズを言うので、皆さんはその後から繰り返してください。 空手チョップポイントをタッピングするか、胸の圧痛点をもみながら、 フレーズを言っていきます。

 ・・・「いままでは」「周りの人や」「環境に影響され」「 自分自身のことが」「よく見えていなかったけれど」「これからはもっと」「 自分の心の声に耳を傾け」「自分を大切にすることを」「選びます」・・・

—— (6)セットアップが終わったら、リマインダーというフレーズを作り、 頭から脇の下までのツボを、指でタッピングしていきます。ツボは、頭のてっぺん、まゆがしら、 目の横の骨のあたり、目の下の骨のあたり、鼻の下の真ん中あたり、 あごの中心のくぼみ、鎖骨のカーブの下、脇の下の8か所です。子どもにおこなうときは、 タッピングではなくタッチするだけで充分です。

 まず、ネガティブなものを取る気持ちでフレーズを言いながら、 タッピングを2ラウンドおこないます。そして心の壁がきれいになったところに、 書きこみたいポジティブなフレーズを言いながら、 タッピングをさらに2ラウンドおこないます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 では、始めましょう。 頭のてっぺんから順番にタッピングしていきます。私が言うフレーズを、繰り返してください。

・・・「周りに影響されていた」「 相手のことばかり気にしていた」「状況にこだわっていた」「無力だと思った」「我慢していた」「 仕方ないと思った」「自分を信じていなかった」「何もできないと思った」。・・・

 これで8か所、1ラウンドです。2ラウンドめも同じように、 頭のてっぺんから繰り返します。

 続いて、ポジティブな言葉を書きこんでいきます。 頭のてっぺんから順番にタッピングしていきます。

・・・「私に意識をむける」「もっと自分に耳を傾ける」「 もっと自分を大切にする」「これまでの自分を認めてあげる」「 今までがんばったことを誉める」「私を大切にする」「私が愛を感じる」「 私は私のための大切な存在である」・・・

 これで8か所、1ラウンドです。 2ラウンドめも同じようにおこないます。

—— (7)タッピングが終わったら、1,2回、深呼吸して、 できれば水分補給してください。EFTはエネルギー療法で、 エネルギーの回りがよくなるため、軽い脱水症状を起こすことがありますので、水分補給をされてください。

(8)では、再び自分の感情に意識を向けて、(3) でおこなったように数値化してみましょう。「0」になっていたら、 取れたということですが、たまに数値が上がってしまうことがあります。 ずっと我慢していたことに意識を向けたために、握っていたホースを放したとき勢いよく水が出るのと同じで、 一時的に強く感じてしまうのです。

 そういうときは慌てずに、心に浮かんだ言葉を口に出しながら、 その感覚が落ちつくまでタッピングを繰り返しましょう。 タッピングを止めずにいると、2、3分か、長くても5分くらいで、エネルギーも落ちついてきます。

 EFTをしても感情の数値に変化がないときは、 自分が問題と見なしていることのポイントが外れている可能性があります。その場合は、 ほんとうの原因は何かよく考え、セットアップフレーズを再設定して、(5) からやり直します。

 数値が、たとえば「7」から「4」に下がっても、 それより下がらない、というときもあります。その場合は、「7」から「4」 に下がったときの違いは何か、何が消えて何が残っているのかをよく見つめて、 フレーズを作りながら、数値が0になるまでタッピングを続けてください。

—— タッピングのフレーズは、 その瞬間にわいてきた気持ちをそのまま語ってもいいです。ツボは8か所あるので、 8通りのフレーズでもいいですが、同じフレーズを8回繰り返しても構いません。 ネガティブをとるタッピングは1ラウンドでもいいですが、 ネガティブをとってからポジティブな言葉を入れるという順序は、守るようにしてください。

 肩こりのように小さなテーマを選んだつもりでも、 タッピングするうちに「がんばっているのに評価されない」「いつも一人でがんばってきた」 というように、何年も我慢してきた大きな問題にぶつかることもあります。

 自分を大切にするということは、自分に正直になることです。 自分がほんとうは何に苦しみ、何を我慢してきたか、 自分と具体的に会話してみましょう。一日の出来事を思いだしながら、 お風呂の中でタッピングするのもいいでしょう。

 タッピングは、人のためにおこなうこともできます。自分を、 問題をもっている人に見立て、自分の体をタッピングする技法を「 代理タッピング」といいます。空間にその人がいると見なして、 空中にタッピングすることもできます。

—— タッピングは、身体的な不調にも応用できます。「肩こり」 をテーマに、肩こりのある人はご自分に、 ない人は代理タッピングをおこなってみましょう。

 痛みを数値化したら、私がセットアップフレーズを言いますので、 胸の圧痛点をもむか、空手チョップのポイントをタッピングしながら、 私の言葉を繰り返してください。

・・・「最近」「肩のあたりに」「緊張感があり」「 疲れが集中している」「感じがするけれど」「とんとんしながら」「 たまっている疲れが」「流れ出ることを選びます」・・・

 次に、ネガティブなものをとるフレーズを言いながら、 頭のてっぺん、まゆがしら、目の横の骨のあたり、目の下の骨のあたり、 鼻の下の真ん中あたり、あごの中心のくぼみ、鎖骨のカーブの下、脇の下の8か所のツボを、 タッピングしていきます。これは2ラウンドおこないます。

・・・「肩が緊張している」「すごく凝っている」「痛い」「 パンパンになっている」「ストレスがたまっている」「カチカチしている」「 かたまっている」「きつい」・・・

・・・「背筋がかたく張っている」「何年も前から続いている」「 これが私になってしまっている」「ぜんぜん解決されない」「 そこにいろいろなものがたまっている」「がちがちになっている」「棒のようになっている」「 すごくつらい」・・・

 続いて、ポジティブなフレーズを言いながら、 8か所のツボをタッピングします。こちらも2ラウンドおこないます。

・・・「力が抜ける」「リラックスできる」「流れていく」「 ほっとする」「やわらかくなる」「疲れがとれる」「気持ちいい」「嬉しい」・ ・・

 ・・・「ゆるゆるになる」「とけていく」「やわらかくなる」「 ストレスが消えていく」「もう気にしなくていい」「どんどん楽になる」「 ほっとする」「自分らしくなる」・・・

 大きくゆっくり深呼吸し、水分補給をしましょう。

—— 痛みをとるタッピングをしていると、 痛みの場所が変わることがあります。胃が痛かったのがわき腹にうつったり、 背中が痛くなったりします。それは、胃に問題があったというより、「自分に無理をかけているために、 体に影響が出ていますよ」「問題はまだ残っていますよ」という、 体からのメッセージです。

 先ほどの「肩こり」をテーマにしたタッピングで、数値が「0」 にならなかったケースを例として、続きのタッピングをおこなってみましょう。 私がセットアップフレーズを言いますので、胸の圧痛点をもむか、 空手チョップのポイントをタッピングしながら、私の言葉を繰り返してください。

・・・「さっき7から8あった痛みが」「 いま3から2に落ちたけど」「場所が変わった」「首の棒のところがなくなって」「 首の両脇が痛くなってきた」「ここにまだ緊張感が残っている」「 いままで自分に気づかなかった部分が残っている」「まだ抵抗しているのかもしれない」「 でもこれを機会に」「もっと自分を大切にしようと思う」「体はがんばってくれていた」「 首もがんばってくれていた」「私を支えていた」「そのことに感謝して」「 健康な状態を」「意識しよう」・・・

 次に、ネガティブなものをとるフレーズを言いながら、 頭のてっぺん、まゆがしら、目の横の骨のあたり、目の下の骨のあたり、 鼻の下の真ん中あたり、あごの中心のくぼみ、鎖骨のカーブの下、脇の下の8か所のツボを、 タッピングしていきます。2ラウンドおこないます。

 ・・・「まだ痛い」「まだ緊張している」「 痛みが首の横にうつった」「緊張が残っている」「抵抗しているかも」「何年も前からある」「 後ろだけと思ったら横もあった」「横もまだ2から3残っている」・・・

・・・「痛む場所が変わった」「私の緊張がそこにある」「 そこにストレスがたまっている」「自分を大事にできていなかったから」「 無理が重なった」「ちょっときつかった」「きついことがいろいろあった」「 それがそこにたまってしまった」・・・

 続いて、ポジティブなフレーズを言いながら、 8か所のツボをタッピングします。こちらも2ラウンドおこないます。

・・・「でも解放してあげる」「もう楽になっていい」「 心地よくなっていい」「これからもっと大事にできる」「体が教えてくれていた」「 もう楽になる」「エネルギーが流れていく」「緊張が流れていく」・・・

 ・・・「どんどん流れていく」「どんどん楽になる」「 やわらかくなる」「エネルギーがとけていく」「水のように流れていく」「 どんどん変化していく」「安心して大丈夫」「自分に感謝する」・・・

 深呼吸し、水分補給をしましょう。

—— つらい症状を作ったのは自分だとしても、 意図的に自分を苦しめようとしたのではないのですから、自分を責めないようにしてください。 がまんしてきた自分を認め、自分に優しくタッピングすると、 変化が起きてきます。

 EFTのスキルは、子どもからご年配の方々まで活用できます。 ぜひ実践して、自分をより大切にしてください。一人ひとりがすばらしい存在であり、 自分の人生は自分が創っていることを意識しながら、 毎日を楽しんでいただきたいと思います。

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