天外伺朗さん 第二回日本医療催眠学会講演録

 

 第二回日本医療催眠学会(平成26年10月12日)での天外伺朗さんの講演を 
法人会員でのいらっしゃる萩原優さんのご厚意で、こちらにも掲載の許可を頂きました。感謝申し上げます。前編(全3回)

 

 

 

 

 

 

 みなさんこんにちは、天外伺朗でございます。 
セルフヒーリングのセッションがあり、素晴らしい演奏があり・・・。見るとみなさん目がとろんとしていますね(笑)。眠いかたはどうぞお休みください(笑)。 
わたくしは2006年に現役を引退しまして、すぐに生前葬をやりました。前世の土井さんはお亡くなりました。すごくいい人だったんですよ(笑)。今は天外伺朗です。 
こうやって、学会形式の会に出ますと土井さん時代の前世をおもいだしますね。だいぶ慌ただしい人生だったですね。 
 萩原さんが最初にホロトロピックで講演されたときに、天外さん何を話しましょうか、 
と言われました。そんな何を話しましょうかなんて聞かないでよ、その場に立った時に思い付いたことをしゃべってよって・・・。そしたら、じつに見事な講演をしてくれました。今日の講演では、どうした訳かパワーポイントを使っておられましたけれど(笑)。 
 いま天外塾という経営塾をやっていますけれども、塾生にはパワーポイントを使うな、という指導をしています。なぜか? 
 パワーポイントを用意した「時」というのはね、講演の時から見ると過去です。だから、講演している時には「過去の自分に支配されている」。かっこいい言葉でしょ(笑)。 
 これはね、僕が発明した言葉じゃなくて、さっき2番目に講演された方、あ、小栗さんの話の中に出てきた鹿児島の精神科医神田橋條治先生。彼と話しているときにね、講演は準備しないほうがクオリティーは高くなるね、とお互いに意見が一致したんです。彼もそういう講演をしていますし、僕も、もうずーっと現役時代から何の準備もしないでパッと喋るというやり方をやってましたんで意見が一致したんです。 
 僕は、なんでクオリティーが上がるかというと、その場の雰囲気を言葉にするからだっていいましたら、神田橋條治は、「準備をすると、過去の自分に支配される」って言ったんですよね。「かっこいいなぁこいつ」と思ってね。大体、僕作家ですからねぇ、表現で人に負けることは滅多にないんです。ところが、神田橋條治には全部負ける。これだけじゃない、全部負けました。あれはすごい男ですよ。 
 最初に飲み会で、お酒の席で会いました。彼の診療をね、僕は行くたびに陪席させてもらっています。大体精神科医しか陪席できないんだけれども、僕は特別・・・。そうすると、彼は患者をほぁっと気で包むんですよ。これは気功をやっている人でないと分からない。彼の治療の基本は気功です。神田橋條治というとフロイティアンで、フロイト心理学の世界ではものすごく有名な先生なんですけれども、いまは、怪しい医者です。 
 お酒の席で逢った時にも、ほぁっと包まれたんです。僕も気功やっているからその包まれたのが分かりまして、わぁーっと涙が出てきてしまって、会食が終わるまで3時間涙止まらなかった。そういう医者です。それが、そういうことを言った。 
 さて、過去の自分に支配されると、なんでまずいか・・・わかります? 
(会場より声)うん、そうですね。「いま・ここ」に居れなくなるんですよ。いまこの場所にいれなくなる。だから、パワーポイントを用意しちゃうと過去の自分がでてきちゃうわけ。今この場所に、その人がいなくなっちゃう。だから講演のクオリティーが落ちます。はっきり言って。 
 今、僕の講演がね、クオリティーが高いかどうかは別として、僕はなるべく「いま・ここ」にいて、いま思いついた言葉をしゃべっているわけ。これがね・・・この話すると今日のテーマに入れないな(笑)・・・でもどうせ僕の講演はね、その場でしゃべるから、テーマ無視なんです(笑)。ときどき事務局が勝手にテーマ決めるんだけれどもね、全然かまわない。テーマなんか無視して勝手に喋りだすからね(笑)。 
 今日ずっと朝から講演を伺っていて、ちょっと思ったのは、せっかくね、日本医療催眠学会といっているのだから、やっぱり、催眠医療ということに関してもうちょっと突っ込まないといけないんじゃないかなと・・・。催眠はすごいぞ、すごいぞって話だけじゃなくて、その限界がどこにあるかとかね、もうちょっと突っ込んだほうがいいかと思ったので、その話からします。 
 これは、筋書きにない話です。どっからいったらいいかな・・・。フロイトがね、深層心理学を始めましたけれども、彼が無意識ということを発見したのは後催眠現象です。催眠の後に暗示が残るという現象から、無意識という存在を発見しています。したがってこの催眠療法というのは、深層心理学がバックグラウンドにある。逆にいうと、深層心理学しかバックグラウンドにない。これは、僕に言わせると大変限界がある。 
 フロイトはね、当時、近代科学がわーっと立ち上がってきた時代の流れに沿って、心理学も科学的に、科学的に、ということでず~とやってきた。ユングがちょっとそれから外れていきました。それで、フロイトと大喧嘩。外れて、外れて、ユングは怪しくなっていった。怪しくないとダメですよ(笑)。 
 僕はもう医療改革運動を17年やっています。僕が付き合っている医者は、萩原さんも含めて全員「怪しい医者」(笑)。ぼくらの世界では「怪しい医者」っていうのは、ほめ言葉(笑)。怪しい医者は近代科学を超えます。一歩間違えると、呪術師か詐欺師になりますけど…(笑)。  
 僕自身サイエンスの分野から来ています。技術者でサイエンスの分野から来ている。それから、現役キャリアの最後は、人工知能と脳科学を統合した学問を提唱しました。インテリジェンス・ダイナミックスという名前をつけましてね。インテリジェンス・ダイナミクス研究所というのをSONYに金を出さして、別会社で作らせました。コツがございましてね、別会社で作ると就業規則を自分で書けるんですね。 
 SONYさんは就業中、酒は飲んじゃいけない。インテリジェンス・ダイナミクス研究所は朝から飲んでいい(笑)。そういう、素晴らしい会社をつくりました。でも、結構真面目にやりまして、それこそ伊藤正男とか日本の脳科学のトップクラスを呼んで、毎年千人以上が集まる大きなシンポジウムをやりました。ですから僕は一応、脳科学のプロです。今日の講演でね、脳の話いっぱい出ていましたが、はっきりいって脳科学はまだ何にもわかってない。ものすごく表面的なところをちょこっと引っかいているだけ。 
 傾きそうなSONYからお金をひっぱり出してきて、民間企業で初めてのスーパーコンピューターを入れて、脳のシミュレーションやりましたけれどね、いまわかっていることっていうのはね、本質から全然違うほんの表面的なことだけです。 
 だから、脳科学でなんかわかるっていうのは錯覚です。もっともっといろいろ調べなきゃいけない。深層心理学というのは、意識と無意識ということで説明しようとしていますね。そんなもんじゃ催眠療法の本質というのは説明できないですよ、はっきり言って。 
例えば仏教ですと阿頼耶識とか末那識とか呼ぶ階層構造があって、阿頼耶識にはカルマがいっぱい蓄積するとか、それなりの理論体系があります。要するに意識・無意識という非常に単純なものよりも、もう少し原理原則に近いところまで行こうとしている。あっているかどうかは別にしてね、少なくとも説明しようとしている。でも無意識という概念だけだと、催眠で無意識をいじると、なんで体の具合が変わるのか、全然説明できない。 
 ヒンズー教は、そこをコウシャと言います。サヤですね。刀の鞘。鞘がいっぱいある。で、その鞘にそれぞれ名前がついていて、それなりに、ある理由付けができています。 
 でも、催眠療法を説明しようとしたら、神智学が一番説明しやすい。これも、怪しい、一種の宗教ですけどね。神智学やっている連中はサイエンスだっていっているけど、サイエンティフィックな要素はないです、はっきりいって。だから、怪しさの極地。神智学ではどういっているかというと、我々は肉体がありますね、ここはいいですよね、みなさん肉体を持っている。その上に、エーテル体というのがありますよ。これは言うならば、「気の体」ですね。これね、「の」を入れないと気体になっちゃう(笑)。要するにエネルギー体。でも、エーテル体だけじゃない、その上に、アストラル体。これは何か、文献には「感情の体」と書いてある。でも違うと思う。「想いの体」という人もいる。これでも僕は違うと思う。もっともっと複雑です、アストラル体は。その上にメンタル体っていうのがある。これはなんと表現したらいいのか、「魂の体」とでも仮に書いておきます。魂の体と書くと全く誤解をするけど。その上にコーザル体というのがある。 
 気功とか道教とか漢方ですとこれとちょっと違う階層構造を持っているんですけどね。それは、この肉体とエーテル体の中間に、精というエネルギー。エネルギーでみていますからね。精というのは性欲を中心とした生命エネルギーのことです。フロイトの言う「リビドー」ですね。「精がでますね」っていいますよね。あれは、漢方からきています。その上に、気というのがある。気のエネルギーというのは、まだ物理学では解明されていないエネルギーです。いずれ解明されると思いますよ。でも、それを解明した人は間違いなく、ノーベル賞をとります。だから、そんじょそこらの人が今いっぱい研究していますけれども、三流・四流の学者が研究してもわかりません。 
 その上に、神(しん)というエネルギー。神というのは神様ではなくて、気よりもう少し精妙なエネルギーのことを言います。その上が、虚。こういうエネルギーの階層構造を持っています。東洋医学系では、このエネルギー構造がベースです。 
もちろん陰陽五行説があり、その上にエネルギーの階層はこの四つをベースにしていますね。ですから、「練精化氣」、気功でね、気を練ると「精」と呼ぶ生命エネルギー、性欲を中心としたエネルギーが気のエネルギーに変っていきますよ、と言っている。  
その次が「練氣化神」、気のエネルギーを練るともっと精妙な神というエネルギーになる。その次が「練神還虚」。神というエネルギーを練ると、虚にかえる。仏教では、これを空といっていますね。ほぼ同じ。そういうエネルギー階層があるわけです。例えば、外気功で治しますよっていうのは、エーテル体に作用します。さて、催眠療法は、どこに作用するでしょうか。この階層構造ね、モデルですから、本当にこの通りになっているとは思わない方がいい、説明のための方便ですからね。でもこのモデル上では催眠療法の作用は一か所に、一つの階層にいきます。萩原さんわかるかな。

 萩原さん:アストラル体でしょう 
 天外さん:そうですね。だから催眠療法とか、サイモントン療法はこのアストラル体に作用するわけですね。メンタル体に作用するのはなんだと思う?ここに作用するのは祈りです。それからもう一つ、実存的変容というのは、ここの変容を表します。 
 さっき池見酉次郎の話がちょっと出たけれども、池見酉次郎というのは心療内科を最初にやった人ですよね。僕らの仲間内では矢山さんが池見さんの弟子です。私たちが推進しているホロトロピックセンターというのは、病院という概念を否定して、病院にかわるセンターというのを作りましょうという運動です。ホロトロピックセンターの一号店を作ってくれた矢山利彦という、むちゃくちゃ怪しい医者がいまして、彼は池見酉次郎の弟子だったわけですね。 
 池見酉次郎という人は、癌の自然治癒を研究した人。それから心の働き、サイモントン療法の大先輩にあたる人ですけれども、癌が自然に治るためには、患者は「実存的変容」をおこさないといけない、と言ったのを矢山さんが聞いています。「実存的変容」というのはユングの言葉です。ということを彼が言って、まあそこから僕のひとつの医療改革が始まったんです。「実存的変容」とか祈り、祈りもまあ、ふつうの祈り、みなさんの祈りは効きませんよ。はっきりいって、ほとんど効きませんよ。神社仏閣に行ってね、合格しますようにとかね、お金が入りますようにとかね。これ効かないの。効かないからいいんですよ。これ効くと大変なんですよ。 
 僕は一応、祈りのプロです。なんでかと言うと、インディアンの長老から聖なるパイプを授けられておりまして、インディアンの社会に行きますと、僕も長老なのですね。インディアンが何千人も集まるような会合に行くと、長老として遇される。だから、朝のミーティグなんかで、スピーチしないといけない。その時のスピーチはこんな喋り方はしませんよ。前世工学博士だったのでね、論理と理性でしゃべれますけれども、インディアンの長老としてしゃべる時はね、「(厳かに)あの・・・イーグイルをみよ・・・!」こういう感じでね(笑)、 
 全然違います。インディアンのお祭りでスピーチすると神秘体験が山のように起きます。僕にみたいな「なんちゃって長老」でも、神秘体験いっぱい起きます。もう全然違う世界で、こっちにいるときには信じられないようなことがたくさん起きる。谷口さんと同じようにインディアンドラムを持っていますから、あーいうことをやるんですけれどもね。いうならばシャーマンンです。だから祈りのプロです。 
 聖なるパイプを頂く時に、僕のお師匠さんは「この聖なるパイプを持って祈ると祈った言葉は全部実現する」と。僕はその時は冗談だとおもっていました。もう15年くらい前ですけれども。これ結構本当なんですよ。でも、「おまえは祈りの言葉が実現するということは、どんなに怖いことかということを知らねばならぬ。」ということを言われたわけ。祈りのことばが実現した時、その言葉では表せないいろんな事があるわけですよね。その言葉が実現したがために、周辺で何が起こるか保証はされないということです。 
 これはね、ずっと経営の指導をして来て、まぁ、祈りの力の強い人もいるわけですよ。毎朝拝んでいたり、そういう人がたまに呪いをしてしまう。祈りの力の強い人が呪いをすると実現します。ある知り合いの経営者が、会社の中で、本人社長だったんだけれども、どうしてもどいてほしい人がいて、毎朝お経をあげるときに「どいてほしい、居なくなって欲しい」という呪いをかけてしまった。呪いは効きますから、その人はどきました。ところが、本人は脳梗塞で倒れてしまった。「人を呪わば穴二つ」っていうのは本当におきますね。本人はあの人がいなくなって、自分が自由にマネジメントできて、もうちょっと会社をよくしたいという希望を祈ったつもり。でも、全部記述することは不可能だから、その人がいなくなるようにという呪いだけを祈って、それが通っちゃった。そうすると、その反動が来るわけです。 
 これは、呪いの場合は顕著ですけれども、呪い以外のところでも、どっかに合格しますように、とか病気が治りますようにとかいうのも全く同じでね。本当の祈りのプロっていうのはそういう祈りをしません。というのはね、祈りのプロはそういうのが怖いことを知っています。
伊勢神宮にね、選挙の前に大勢の議員さんが来ます。その時にね、伊勢神宮の宮司さんから聞いたんですけれども、選挙に通りますようにと祈らないように一生懸命に説得するんですって。この日本にとっていい結果が出ますように、という祈りしかしないように一生懸命に指導する。それでも祈っちゃうのがいるみたいね。でも要するに、あの、祈りっていうのは、力を持つと大変危険です。でも、みなさんは、力を持っていないから自由に祈ってください。でも、瞑想中の祈りとか催眠中の祈りっていうのはやっぱりちょっと力がでますからね。普通の人でも祈りのプロじゃなくても。やっぱり気をつけないといけない。祈りっていうのはそういう力を持っています、宇宙のバランスが崩れないような祈りでないとバランスを崩すんですね。コーザル体というのは「宇宙の体」ですね。 
 神智学は、基本的にはヒンズー教の影響をうけています。ブラバッキーっていうのがヒマラヤの聖者からテレパシーでいろいろ受け取ってやっていますので、ヒンズー教の影響がある。コーザル体は要するに、この物質の世界も全部変えることができる。時間も空間もすべて変えることができる。 
 外気功とか催眠療法とか祈りとか実存的変容とかいいましたけれども、上の階層が変われば下の階層は変わる、と神智学ではいっています。これはね、サイエンティストは慎重に言葉を選ばなくてはいけないけど、神智学ではそういっています。いままでの経験からいうと、ほぼそうだろうと思います。上の階層が変われば下の階層がかわる。アストラル体が変われば肉体の病も治るはず・・・。 (次回に続く)

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